当院のエコーについて皆さんに知ってほしい!
超音波画像検査機器(エコー)について
こんにちは。
あいあい接骨院倉敷連島院の豊福です。
今回はエコーについて書きました。
病院やクリニックでは患者様の体の状態を検査する時に問診・触診・聴診などの他にレントゲンやMRI、CTなどといった画像検査を行うことがあります。
患者様の状態をより正確に把握するための機械ですが、あいあい接骨院にも画像検査ができる機械があります。
それが超音波画像検査機器で「エコー」と言われます。
あいあい接骨院倉敷連島院ではこのエコーを患者様のケガの状態や、痛みの原因など把握する為の補助として使用しています。
今回はエコーで体の状態を知ることができる仕組みと、使用することでどんなことがわかるのかをまとめました。
【エコーって何なの?】
体内の病変やケガを見つける為の検査を行う機械です。
超音波を用いて行いますので、レントゲンやCTなどのように放射線被ばくの心配はありません。検査に要する時間もMRIは30分~40分かかりますが、エコーだと10分~20分と短時間で行えます。
画像検査の中では比較的安全で短時間で行えますが、細かい検査や確実性を考えるとレントゲンやCT、MRIの方が良いでしょう。
確定診断ではなく最初のスクリーニング検査としては非常に有用です。
【エコーの仕組み】
エコーと聞くと、産婦人科でお腹の中の赤ちゃんを見るときに使われることが一般的に知られていると思います。
エコーの原理は「パルスエコー法」と言われるもので、プローブ(先生が持ている機械の事)を体に直接当てて、体の中にパルス波を送ります。そのパルス波が体の中の組織に当たると跳ね返り、プローブに帰ってきます。その帰ってきたパルス波のスピードと強さの違いや変化を画像にしています。
簡単に言うと、プローブを当てた部位(皮膚)から浅いところは画像にした時に、画面の上側に映り、深いところは画面の下の方に映ります。
あいあい接骨院倉敷連島院で使用しているエコーのプローブです。
これを、、、
このように腕に当てると、、、
このように映ります。
また体の中の組織でも骨などの固いところは白く、はっきり映ります。逆に出血や関節など液体や隙間は黒く映ります。
この原理を利用して体の中の状態をより正確に把握することが可能です。
【どんな時に使うの?】
病院や産婦人科ではエコーを駆使して内臓や胎児の検査や成長具合を見たりしますが、
あいあい接骨院では主に
- 骨→骨折・骨挫傷(骨の傷)・骨折の治り具合・子供の成長軟骨の損傷など
- 関節→脱臼・関節水腫・関節の変形・滑膜の肥厚・ガングリオンなど
- 筋肉→筋挫傷(肉離れ)・筋肉の打撲による損傷・筋肉内出血・骨化性筋炎
- 靭帯・腱→断裂・部分損傷など
などの疑いがある場合にエコーを使用することが多いです。
【検査の流れ】
例)ケガをされた患者様の場合
①問診を行い、患者様の体の痛みがいつ・どんな原因で・どのように痛めたかなどしっかりとカウンセリングを行います。
②視診・触診を行い、痛めた部位の組織の損傷を疑い、「こんな感じの損傷があるかもしれない」といったイメージを思い浮かべます。
③エコーで実際に中の組織がどの程度損傷しているのか確認し、患者様の施術の計画を立て、処置を施します。
様々なパターンがありますが、このような流れで行っていきます。
エコーを使う場合でも、まず徒手検査を行い、ある程度の体の状態のイメージができてから、エコー検査を行いますので、エコーのみで全てのケガの状態がわかるわけではありません。
あくまで検査の補助であり、メインは施術者の問診や徒手検査になります。
【接骨院とエコー】
エコーが置いてある接骨院が少しずつ増えてきていますが、「接骨院に勤務する柔道整復師がエコーを使って「診断」するのは違法行為だ!」といった意見もありますが、実際に柔道整復師が「診断」をすることは違法行為です。人の体を診察して診断を下せるのはお医者さんのみで、その他の医療関係者には許されていません。
しかし、接骨院では、エコーを使って診断を下しているわけではなく、施術の参考にするためです。すべては「患者安全・医療安全」の為にエコーを使っています。
また厚生労働省でも「柔道整復師が施術に関わる判断の参考とする超音波検査は施術所で実施しても関係法令に反するものではない」ことが示されております。
上記の事から、接骨院でエコー検査を受けることは、体に害があるわけでも、違法行為になるわけでもありません。むしろケガや体の状態を画像で見ることができるので、徒手検査のみで施術を行うよりエコーを使った方が正確で安全と言えると考えています。
【エコー画像の例】
- 変形性関節症
変形性関節症とは正常の関節が変形してしまったものの事を言います。
変形と言うのは、
〇軟骨がすり減って関節の隙間が狭くなる(関節裂隙狭小化)
〇レントゲンを撮った時に骨の表面が異常に白く映る(骨硬化像)
などの正常な関節とは変わってしまった状態です。
関節の隙間が狭くなってしまうと動かした時や荷重をかけた時の痛み、関節の可動制限が出てきます。
レントゲンで異常に白く映ってしまうと、関節を構成する軟骨の裏側に神経や血管か発生してしまい、荷重をかけた時などに痛みを感じてしまいます。
この変形性関節症になってしまった膝をエコーで撮影すると
このように映ります。
正常な膝と比較すると
これ位差があります。
緑色の線を引いているところが骨のライン、骨の間が関節です。
変形した膝の方がの隙間が狭いのがわかります。
膝の変形性関節症の場合、太ももの筋力強化や体重を減らすための生活指導などが広く行われている対処法ですが、エコーを使用することで、「関節のどのあたりが一番狭くなっているのか?」「膝の中の軟部組織はどれくらいのこっているだろうか?」などの疑問を画像で見ることができるので、手技で膝を良くしていく事が可能になります。
- 手指骨(中節骨)の剥離骨折
この画像は指の腹側からプローブを当てた際に映った画像です。
パッと見ても何が何なのわかりにくいと思いますが、色を付けて解説すると、
といった具合になります。
これは指の真ん中の骨(中節骨)の根元の部分の骨折です。
スポーツなどで指が瞬間的に過剰に反らされると、根元に付着している筋肉が、反らされないように抵抗し緊張してしまいます。
この時に、関節は反りたいのに、筋肉は指を曲げるように収縮してしまう、という現象が起きてしまいます。いわば、骨と筋肉のケンカです。このケンカの勢いに骨が耐え切れなくなり、剥離骨折が起こってしまいます。
非常に小さな骨折ですが関節周辺は腫れますし、とても痛いです。
この骨折は大人より、骨がまだ成長段階の子供に起こる割合が多いと思います。
さらに指の腹側には、指が過剰に反らされないように制限をかける為の「掌側板」という軟部組織が存在します。その掌側板も傷んでしまいますのでそこの損傷も念頭に置いて施術を行っていきます。
【あいあい接骨院倉敷連島院では】
あいあい接骨院倉敷連島院では患者様の早期改善の為に、最適な施術を提供できるように心がけております。
初回時にしっかりとカウンセリングを行い、エコーを含む各検査で、体の状態をしっかりと把握し、その後の計画まで立てて施術を行います。
お困りの方はあいあい接骨院倉敷連島院にお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。