- 肘の痛み
バドミントンで肘が痛むあなたへ|原因・ケア・予防法を徹底解説

こんにちは!あいあい接骨院倉敷連島院です。
今回は、バドミントン競技者に多い「肘のケガ」についてご紹介します。バドミントンは一見軽快で優雅に見えるスポーツですが、実際は極めて瞬発力と反復動作の多い競技であり、身体の各部位に強いストレスがかかるスポーツです。特に多くの方が悩まされているのが「肘の痛み」です。
バドミントンには、ラリー重視の守備型や、強打を中心とした攻撃型、ネット前での素早いタッチプレーを得意とする前衛型など、さまざまなプレースタイルがあります。それぞれのスタイルには独自の身体の使い方があり、肘への負担のかかり方も異なります。
例えば、スマッシュを多用する攻撃型の選手では、肘の伸展や回内・回外の動作が繰り返され、筋肉や腱に大きなストレスが蓄積されます。守備型の選手でも、バックハンドでの返球時に手首や前腕を酷使するため、肘の外側や内側に痛みが出ることがあります。前衛型の選手では、ネット前での細かいラケット操作を繰り返すことで、手首と肘の連動性が乱れ、疲労が肘に集中することも少なくありません。
このブログでは、バドミントンによる肘の障害について、主な原因や症状、対処法、整骨院でのケア方法、そして再発を防ぐためのセルフケアまでを、専門的な視点と一般の方にも分かりやすい言葉で解説していきます。
■ 1. バドミントンにおける肘の負担
バドミントンでは、スマッシュやドロップ、クリアなど、素早いラケット操作が繰り返されます。特にサーブやスマッシュでは、肘の伸展(伸ばす動作)と回外・回内(前腕をひねる動作)が頻繁に行われ、これが肘関節周囲の筋や腱に大きな負担を与えます。
特に肘に関する痛みで多いのが「テニス肘(外側上顆炎)」や「ゴルフ肘(内側上顆炎)」などの腱障害です。バドミントンでもこれらの障害はよく見られ、慢性的な痛みや運動制限を引き起こすことがあります。
■ 2. バドミントンで多い肘の障害とは?
バドミントン競技に関連する肘のケガには、以下のようなものがあります。
- 外側上顆炎(テニス肘)
- 【原因】ラケットを振るときに使われる手首の伸筋群(主に短橈側手根伸筋)の使いすぎ
- 【症状】肘の外側に痛み。ラケットを握る、雑巾を絞る、ドアノブを回すと痛む
- 【特徴】フォアハンドやバックハンドでの強打の繰り返しで発生
- 内側上顆炎(ゴルフ肘)
- 【原因】手首の屈筋群(橈側手根屈筋や尺側手根屈筋)の使いすぎ
- 【症状】肘の内側に痛み。サーブやドロップショット時に悪化することが多い
- 【特徴】特に初心者やフォームが不安定な選手に多い
- 肘関節滑膜炎・滑液包炎
- 【原因】肘の酷使や繰り返しの接触、圧迫
- 【症状】肘関節周囲の腫れ、熱感、可動域の制限
- 【特徴】重症化すると炎症性疾患に進行することも
■ 3. ケガの原因はフォームとオーバーユース
肘の障害の大半は「フォームの問題」や「使いすぎ(オーバーユース)」が原因です。
- 肘に負担のかかるスイングフォーム(手首に頼りすぎる、肩の回旋不足)
- 練習のしすぎ、休息不足
- ストレッチやクールダウンの不足
- 適切でないラケットの使用(重さ・グリップサイズなど)
これらが複合的に重なると、肘周辺の筋腱や関節包に炎症が起こり、慢性的な痛みへと進行します。
■ 4. 接骨院での評価と施術方法
あいあい接骨院では、以下のような手順でケガの評価と施術を行います。
- 詳細な問診・動作確認
- 圧痛・可動域・筋力テストなどの徒手検査
- 状態に応じた物理療法(超音波、電気治療など)
- 手技療法による筋肉の調整
- テーピングや固定、姿勢・フォーム指導
- トータルバランス療法による身体全体の歪みの改善
- 改善後の再発予防トレーニング
患者様一人ひとりの競技歴や生活スタイルを踏まえ、オーダーメイドの施術プランをご提案します。
■ 5. ご自宅でできるセルフケア
◎ ストレッチ
- 手首伸筋群のストレッチ:腕を前に伸ばして、手のひらを下に。反対の手で手の甲を押し、手首を曲げるように伸ばす(20秒×2セット)
- 手首屈筋群のストレッチ:手のひらを上にして、指先を反対の手で引っ張り、前腕の内側を伸ばす(20秒×2セット)
◎ 筋力強化
- ゴムバンドを使った手関節運動(屈曲・伸展・回内・回外)
- 軽いダンベルやペットボトルを使った前腕トレーニング
これらの運動を日常的に取り入れることで、肘周辺の筋肉をサポートし、再発の予防に繋がります。
■ 6. まとめ|肘の痛みを放置せず早めのケアを!
バドミントンは繊細な技術と高いスピードを求められるスポーツですが、無理なフォームや過剰な練習は肘を傷める大きな原因になります。
「ちょっと痛むけど我慢できるから…」と放っておくと、慢性化して長期間競技を離れることになりかねません。
早期の対処と、正しい身体の使い方、ケアの習慣を身につけることで、健康な肘で長くバドミントンを楽しむことができます。
気になる痛みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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