運動会!肉離れの季節?
こんにちは!
あいあい接骨院 倉敷連島院の豊福です。
今回は肉離れについて書きました。
「肉離れ」という言葉を皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
中には実際に経験された方もおられるかもしれません。
接骨院に来院される患者様の中にも、肉離れを起こしてしまい、施術を受けに来られる方も多くいらっしゃいます。
肉離れも、軽度のものから重度のものまであり、放置すると今後の生活に大きく影響するものもあります。
今回はそんな肉離れについて書きました。
- 肉離れとは?
読んで字のごとく「筋肉が離れている」で、筋繊維の連続性が断たれている状態の事を言います。
筋肉に損傷が起きた場合、正確には「筋挫傷」といいます。
筋挫傷を起こす原因となる外力には直達外力と介達外力があります。
直達外力はコンタクトスポーツなどで相手と接触したときに起こります。
介達外力は、スポーツ中に多いですが、相手との接触もなく、自身の動作により、筋肉に急激な収縮が加わった際に発生します。
世間一般に肉離れと言われているのは、後者の介達外力による筋挫傷を肉離れと認識されているようです。
どんな時に起こりやすいのか?
肉離れは、筋肉の「遠心性収縮」の時に起こりやすいといわれております。
遠心性収縮とは筋肉は収縮しますが関節は逆の方向に動いているといった動作時に起こる筋肉の収縮の仕方です。
「ゆっくりとしゃがみこむ動作の時の太ももの前側の筋肉」や「ジャンプの着地時のふくらはぎの筋肉」は遠心性収縮をしている状態です。
器具を使った筋力トレーニングはこの遠心性収縮(ベンチプレスやスクワットの降ろす時の大胸筋や足の筋肉)時に一番筋肉に負荷をかけやすく、筋肉を強く、大きくすることができるといわれています。
つまり、遠心性収縮はそれだけ筋肉に負担がかかりやすいということになります。
どんな人に起こりやすいのか?
肉離れは若年層から壮年期にかけて起きる可能性がありますが、やはり運動を頻繁に行う人は肉離れが起こりやすい傾向があります。若年層だと、学生の部活動中に起こりやすく、壮年期だと、マラソンランナーの人に起こりやすいなど、運動愛好家の方は注意が必要です。
正常な筋肉でも、サッカーボールを思いっきり蹴る、全力でダッシュをする、などの強く筋肉を使うと微細な筋繊維の損傷ができるといわれています。スポーツはその動作の繰り返し行っています。運動強度や頻度が上がってくるにつれて、微細な損傷も多くなり、回復にも時間がかかってしまいます。その治りきっていない傷をきっかけに前述の遠心性収縮がかかると肉離れを起こしやすい可能性もあります。
ですので、急な肉離れでも、休息の不足や、微細な損傷を修復するための栄養などの不足といった、スポーツ中以外の要因も考えられます。
肉離れの処置で大切なことは?
肉離れは、筋肉が断裂している状態なので、目に見えないだけで傷があり、筋肉の断裂部分から血が出ています。
傷口が離れ、内出血が多量に溜まった状態で放置すると、大きな塊として残ってしまいます(瘢痕形成)
そうすると肉離れが治っても、疲れやすさや、筋肉の張りや歩行時の痛みが続いてしまいます。
生活にも大きく影響しますので、痛めてからすぐに治療することをお勧めいたします。
応急処置と治療法について
応急処置は、スポーツ現場やすぐに接骨院や病院に行くことができないときに行うと、早期回復や後遺症を残す可能性を低くすることができます。
まずはRICE処置です。
これは聞いたことがある方も多いかと思いますが、それぞれの処置の頭文字をとったもので、Rest(安静)Ice(冷却)Compression(圧迫する)Elevation(高くする)
つまり、「運動を中断して、冷やして、患部を圧迫して、心臓の位置より高くしておく」
事が応急処置になります。
損傷を受けた筋肉の出血を抑えることができ、これをするのとしないのでは、予後に大きな違いが出てきます。
その後可能であれば当日か、翌日には接骨院や病院にかかりましょう。
治療法は徒手療法で筋肉の中の内出血を散らし、傷口を近づける為にテーピングやバンテージ、重症な時には金属副子を使用する場合もあります。
松葉杖で免荷することもありますが、足が着ける程度の肉離れであれば、足をつきながら生活してもらい治していきます。
肉離れを起こしやすい筋肉と症状について
次にどこの筋肉に損傷が起こることが多く、痛めてしまうとどんな症状が出てくるのか書きました。
大腿四頭筋
太ももの前側の筋肉で体の中でも特に大きい筋肉です。
症状は圧痛、歩行時痛、膝を曲げて筋肉を引き延ばした時の痛みなど筋肉に負担をかける動作で痛みを感じます。
この大腿四頭筋は、立つ、歩く、階段昇降、しゃがみこむなど日常生活で必ず使う筋肉ですので、傷めてしまうと、生活に支障が出てしまう事が多くあります。
この筋肉の肉離れは、正しく処置を行えば、予後は良好です。
テーピングやバンテージを用いて施術を行います。
ハムストリングス損傷
ハムストリングスとは太ももの後方にある筋肉で、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)の総称です。
この筋肉が損傷すると、平地での歩行もそうですが坂道や階段の昇降時に特に支障が出てきます。さらに他の筋肉の肉離れよりか完治までに時間がかかる傾向があります。
処置は前述の大腿四頭筋に共通しますが、初回の症状が重たい場合は松葉杖などにより免荷を行い、生活をしてもらいます。
腓腹筋損傷
腓腹筋はいわゆるふくらはぎの筋肉です。
内側と外側があり、肉離れが多いのが内側です。
特に筋肉の1番太い部分での損傷が多い傾向があります。
スポーツのみではなく、階段で踏み外したときや、つまずいたときなどに発生することもあり、日常生活でも注意が必要です。
歩行時の痛みがありますが、歩行可能なことも多く予後も良好ですが、初回処置を行っていない場合や、負傷してからも放置していたものに関しては、一概にそうではありません。
実際に当院にお越しになれる患者様の中にも、腓腹筋の肉離れのような症状があったけど放置していたら、むくみやすくなった、長時間立っていると痛くなりやすくなった、といった訴えも少なくありません。
ふくらはぎ付近の痛みや違和感があるときは接骨院や病院で処置を受けましょう。
テーピング紹介
当院で実際に患者様の処置に使っているテーピングを紹介します。
〇大腿四頭筋
〇腓腹筋
あいあい接骨院 倉敷連島院では
あいあい接骨院では肉離れを起こされた患者様には適切な処置を行い、早期回復を目指します。
まず徒手検査を行い、超音波画像検査装置(エコー)を用いて患部の状態を正確に把握し、患部の状態や、患者様の生活に合わせた処置を行います。例を挙げると、テーピングやバンテージによる固定・圧迫、松葉杖を使用した免荷などがあります。
処置や安静期間が終わった後もリハビリや機能訓練も当院で行えますので、お怪我をされた時から完全回復まで全て当院で施術をさせていただきます。
最後に
今回は肉離れについて書きました。
いつ・どこで肉離れが起きるかわからないものですので、「肉離れかも?」と感じたら、いつでもあいあい接骨院 倉敷連島院にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。